看護師の母がいたからこその経験

母が勤めていた診療所は私が通っていた学校の学区のすぐ近くでした

先日、友達の結婚披露宴に出席しました。
私の近くに座っていたのは看護師さんで、しかももうひとりの人も看護師さん、隣りどうしで話をしているのを、なんとなく聞いていました。
私の母も看護師なので、この人達が話していることがわかるような気がしました。
話の内容の大部分は、仕事の大変さやお医者さんへの苦情みたいなものでしたが・・。

 

看護師という仕事だけでなく、どの仕事でもありそうなことなのですが、看護師さん達にとって優しい仕事環境はないものなのかと、聞いていて思いました。
看護師さんが働きやすい環境のほうが、患者さんにとってもいいと思うのですけど。
母は仕事の大変なところはあまり言いませんでした。
でも母が看護師だということで困ったことがちょっとありまして・・。
私の小〜中学生時代に、母が勤めていた診療所は私が通っていた学校の学区のすぐ近くで、私の同窓生が何人もその診療所に通っていました。

 

同窓生だけではなくその子達の家族も通いますから、その家の事情がけっこうわかるみたいです。
(家のことを話すのはおもに”おばあさん”という立場の方々です。
おばあさんが嫁がどうのこうのとか、孫がどうのこうの・・孫というのはつまり、私にとっての同窓生です・・とか言って家庭内のことを暴露して、ストレス発散しているわけです。)

 

 

そういう話を、母はけっこう私に言ってきたのです。
私はそういうことには全然興味がなく、同窓生の人達とは当然同い年ですから、こんなふうに暴露されてはたまんないだろうな、という気持ちでいっぱいでした。
そして後ろめたい気分になりました。
冷静に考えると、これは職務上の守秘義務違反なのではと思うのですが、当時の私はそういうことを知りませんでしたから、ただ嫌だと思うだけで抵抗できませんでした。

 

今となっては、こういうことも思い出ですが、2か月前に開催された同窓会で、母からよく聞かされていた同窓生たちが参加することを知ったときには、あのころ感じた後ろめたさがよみがえってきました。
同窓会はけっきょく不参加でしたが(このことが理由ではなく、用事があったからです)・・。
こういうストレスはともかく、患者として通っていた同窓生のうち、私のことを知らない人はけっこういるだろうし、そういう人達が母のことを知っているというのは、少し不思議な気持ちです。

 

母の仕事は決して楽ではなく、人のためになる大事な仕事です。
私も母の看護師としての知識に助けられました。
だから職場で聞いた話を私に暴露してくること以外は、とてもありがたい環境で私は育ったなと思います。

 

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